震災行方不明者の帰りを祈る 仙台で「かえりびな」展示

武井風花
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 東日本大震災で行方が分からなくなっている人たちに「帰ってきてほしい」との願いを込めた「かえりびな」が、「せんだい3・11メモリアル交流館」(仙台市若林区)と仙台市福祉プラザ(同市青葉区)で展示されている。

 震災で被災した女性たちが、全国から寄せられた着物の帯などを再利用して手作りしたものだ。震災の行方不明者は東北・関東の沿岸6県で計2523人に上る(昨年3月現在、警察庁調べ)。「仙台かえりびなの会」のメンバーらは、不明者数以上のかえりびなを作ってきた。

 両会場には、それぞれ260体が並ぶ。26日からは宮城野区文化センター(同市宮城野区)でも260体が展示される。

 会の代表、松崎翠さん(76)=同市若林区=は、「何年経っても悲しみは癒えないが、人形を見て少しでも元気になってほしい」と話した。

 いずれも展示は3月11日まで。観覧無料。(武井風花)

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