日銀新体制を待ち受ける三つの難題 植田新総裁案を国会に提示

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徳島慎也
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 政府は14日、日本銀行の新総裁に植田和男氏(71)を起用する人事案を国会に示し、新体制の発足に向けて動き始めた。国会の同意を得られた後、始動することになるが、まずは三つの難題に向き合うことになりそうだ。

 新体制がまず問われるのが、黒田東彦(はるひこ)総裁の下で約10年にわたり続いた大規模な金融緩和の効果と副作用の検証だ。

 日銀は2013年4月、政府の借金である国債を大量に買うことなどで、世の中にお金を流して金利を低く抑える大規模な緩和を始めた。この結果、為替相場がそれまでの円高から円安に転じ、輸出企業の業績が回復し、株価も上昇した。

円安による物価高、財政規律の緩み… 目立つ緩和の弊害  

 だが、最近では弊害も目立ち…

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徳島慎也
経済部
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経済政策