第20回「日本での暮らしは地獄」外務省担当者は告げた 難民認定の裏側で

有料記事気づけば「移民大国」 どうなる?日本への労働者

浅倉拓也 西崎啓太朗
[PR]

 日本のために尽くしてきたつもりだ。それなのに、アフガニスタンから日本へ命からがら逃れた彼らは、日本政府に失望していた。

 昨年8月、アフガニスタンの日本大使館で働いていた現地職員とその家族の98人が難民認定された。

 日本でこれだけの数が一斉に、しかも申請から20日と経たずに認定されたのは異例のことだった。

 「難民鎖国」と言われてきた日本での変化の兆しなのか。経緯をたどると、決してそうではなさそうだった。

 「国に残した家族を呼び寄せたいので、外務省ににらまれたくない」

 アフガニスタン難民の一人は昨年秋、朝日新聞の取材に警戒を示しつつ、外務省への不満を少しずつこぼした。

 「大使館近くの爆発で死にかけても、私たちは日本のために働き続けた。日本政府はもう少し私たちを助けてくれてもいいのではないか」

「外務省に殺される」帰国の職員も 難民支援の弁護士は非難

 アフガニスタンでは一昨年8…

この記事は有料記事です。残り1484文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

連載気づけば「移民大国」 どうなる?日本への労働者(全30回)

この連載の一覧を見る