「辞めるのか?」小山怜央さんに聞いた覚悟 最強アマからプロ棋士へ

有料記事

杉村和将

 2021年2月6日、土曜日の午後2時すぎだった。事務機器などで知られるリコーの将棋部のキャプテン・細川大市郎さん(45)のLINEに、新しいメッセージが入った。

 「ちょっとお話したいことがあるんですけど、電話か、zoomとかできる日ってありますか?」

 送り主は、部員の小山怜央さん(29)=岩手県釜石市出身=だった。

 小山さんは今月13日、棋士編入試験挑戦に成功し、史上初めて、棋士養成機関「奨励会」を経ずに合格した。

 LINEのメッセージを受け取ったとき、東京スカイツリーのフードコートで妻と食事をしていた細川さんは、その場を一人離れ、音声通話で小山さんと話をした。

 細川さんにはピンと来るものがあった。

 小山「相談なんですが」…

この記事は有料記事です。残り1640文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら