同性婚法制化「愛し合う2人、結婚で認めるだけ」 推進のNZ元議員

藤原学思
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 10年前にアジア・太平洋の国として初めて同性婚を法律で認めたニュージーランド(NZ)の元国会議員モーリス・ウィリアムソンさん(71)が、オンラインで取材に応じた。法制化の必要性を訴えたウィリアムソンさんの当時の演説はいま、日本で再び注目を集めている。

 同性婚の法制化について岸田文雄首相は「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と慎重な姿勢を示しているが、ウィリアムソンさんは「10年間、私たちの世界はそのままであり続けた。何も変わらなかった」と指摘する。

 また、荒井勝喜・首相秘書官(当時)が「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと発言したことについても、「ただただ、極めて不快だ」「口にするのはすごく恥ずかしいと思うべきだ」と強く非難した。

 NZでも10年前、同性婚の法制化について「社会が変わる」といった懸念があったという。だが、ウィリアムソンさんは当時の議会演説で「私たちがしようとしていることは、愛し合う2人の人間が結婚という形で認められるようにする、それだけのこと」「反対している人たちに、こう約束します。明日も太陽は昇ります」と語りかけた。

 10年が経ったいま、当時の演説の映像がソーシャルメディアで再び注目を集めている。ウィリアムソンさんは取材で、日本の政治家へのメッセージとして「同性婚の法制化が混乱を引き起こすことはない」と訴えた。藤原学思

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