列車画像をポスターに無断使用 東武鉄道子会社に撮影男性へ賠償命令

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野口駿 仁村秀一
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 列車の画像を東武鉄道(東京)のポスターに無断で使われて著作権を侵害されたとして、埼玉県の30代男性が同社などに計125万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が8日、さいたま地裁であった。倉沢守春裁判長は画像が無断で使われたと認め、ポスターを作製した同社の子会社「東武ステーションサービス」(同)に50万円の支払いを命じた。東武鉄道への請求は「監督すべき義務があるというのは困難」などとして棄却した。

 問題になったのは、側面から撮影した東武鉄道の列車「SL大樹」「DL大樹」「スペーシア」「日光・きぬがわ」「リバティ」などの画像を、先頭から最後尾までの全車両が1枚に収まるように加工したもの。

 判決によると、画像は男性が撮影、加工し、自身のWEBサイトで公開していた。東武ステーションサービスは2020年10月ごろ、これらの画像7点を男性に無断で使い、ポスターを作製。東武東上線の駅に貼った。同社は駅の業務を委託された子会社で、ポスターは同社社員が作製していた。ポスターの存在を知った男性が指摘し、同月、駅から撤去された。

 男性によると、同社側から納…

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