囲碁の仲邑菫三段、史上最年少でタイトル獲得 13歳11カ月

大出公二
仲邑菫三段、史上最年少の初タイトル「頑張っていれば結果は出るのかなと思いました」~感想戦と局後インタビュー~【第26期女流棋聖戦】=黒田健朗撮影
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 囲碁界に史上最年少の中学生チャンピオンが誕生した。6日の第26期女流棋聖戦の三番勝負第3局で、挑戦者の中学2年生、仲邑菫三段(13)が上野愛咲美女流棋聖(21)を破り、シリーズ2勝1敗でタイトルを奪取した。

 男女合わせてこれまでのタイトル獲得最年少記録は、9年前の藤沢里菜女流本因坊(24)の15歳9カ月。現在中学2年生の仲邑は13歳11カ月。藤沢の記録を大幅に塗り替えた。

 仲邑は2019年、小学5年生、10歳0カ月の史上最年少(当時)でプロ入り。“天才少女”として異例の無試験で採用され、急伸を遂げた。昨年は二つの棋戦で初タイトルに挑んだが、あと一歩及ばなかった。3度目の挑戦となる今回、藤沢とともに女流2強の一角を占める上野に競り勝ち、ついに頂点に立った。(大出公二)

井山本因坊「七大タイトル戦で…」

 井山裕太本因坊の話 大変な快挙。成長が目覚ましいので驚きはしないが、実際に結果を残すのは素晴らしい。英才枠という新しいプロ入りの形でいろいろ大変だったと思うが、今回のタイトル獲得で改めて菫さんの力を証明したと言える。まだまだ若く、伸びしろはかなりのものがある。将来的には(男女競合の)七大タイトル戦などでもトップ争いが期待できると思うし、その時に自分が受けて立てる立場でいたい。そういうモチベーションにもなる存在です。

藤沢女流本因坊「不思議ではない」

 藤沢里菜女流本因坊の話 13歳でのタイトル獲得は本当にすごいことだと思います。ただ、菫さんの実力からしたら、不思議ではないこと。研究会でも一緒に勉強していて、普段からそのすさまじい努力を感じています。これからも切磋琢磨(せっさたくま)していきたい。

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