「闘いましたよ、僕も」熊川哲也さん、ローザンヌ国際バレエで審査員

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聞き手 編集委員・吉田純子

 第51回ローザンヌ国際バレエコンクールは、日本の4人を含む22人が最終選考に残り、大阪府箕面市のバレエスクール所属の宮崎圭介さん(15)が8位に入賞した。50周年を迎えた今回は、1989年の同コンクールで日本人初の金賞を受賞した熊川哲也さんが、3度目の審査員を務めていた。審査発表直後の電話取材に応じ、「今回は全体的にレベルがとても高かった」と振り返りつつ、思いを語った。

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 ローザンヌの審査員はかなり過酷な業務ですので、僕にとっても闘いでした。ほんとうに大規模だし、かつ長丁場ですから。でも、僕自身が50歳の時にローザンヌも50周年を迎え、審査員をさせていただくという偶然にはちょっと運命を感じたし、光栄だとも思っています。

 楽しいとか懐かしいとか、そんな甘い気持ちにひたっていられる場所じゃない。若手たちは、それぞれに熱量を上げて挑んでくる。それをこちらも逃さないよう、はね返さないよう、とにかく責任を感じながら真剣に立ち向かいました。

 それでも、ローザンヌに限ら…

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