子育て「私も経験した」 岸田首相、育休中リスキリング発言を釈明

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 岸田文雄首相は30日の衆院予算委員会で、育児休業中の人たちのリスキリング(学び直し)を「後押しする」とした自らの国会答弁が批判されていることについて、「あらゆる(ライフ)ステージにおいて、本人が希望したならば、リスキリングに取り組める環境整備を強化していくことが重要だという趣旨で申し上げた」と釈明した。

 首相は「私自身も3人の子どもの親だ」とし、「子育てが、経済的、時間的、さらには精神的に大変だということは目の当たりにしたし、経験もした。産後・育休時の大切さを承知しているからこそ、育休制度の拡充に取り組み、次元の異なる少子化対策に取り組んでいる」と強調した。

 首相は27日の参院代表質問の答弁で、「リスキリングへの支援を抜本的に強化していく中で、育児中など様々な状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」と発言した。

 これに対し、野党などから「子育てと格闘している時にできるわけがない」「赤ちゃんを育てるのは、普通の仕事よりはるかに大変。子育てをしてこなかった政治家が言いそうなことですね」などと、育児の実態を理解していないと批判する声が上がっていた。

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  • commentatorHeader
    せやろがいおじさん
    (お笑い芸人・YouTuber)
    2023年1月30日23時24分 投稿
    【視点】

    育休中のリスキリング支援に関して、必ずしも否定されることではないと感じます。必要としている方がこの期間を利用して学ぶという選択肢を取りやすくすることには意義があります。しかし、そういった側面を評価する声よりも、批判の声が多くあがった背景とし

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2023年1月31日7時38分 投稿
    【視点】

    育休を終えたときに上司から「で、どんなスキルを身につけたのかな?」とか聞かれて、「努力不足」から「冷遇」を正当化されるような社会になったら嫌ですからね。それでは赤ちゃんの寝顔と向き合うことが「無駄」「罪」なことだと認識される社会を促進してし

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