「外せ」という同調圧力?気が緩む?マスク見直し、専門家はこう見る

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構成・江戸川夏樹 構成・長野佑介

 岸田文雄首相が20日、新型コロナウイルス対策のマスク着用について、政府の考え方を見直す意向を示しました。屋内での着用を求めていましたが、症状がある場合などを除いて原則不要にする方向で検討するとみられます。政府の方針転換は社会にどのような影響を与えるのでしょうか。社会心理学が専門の大阪大学大学院の三浦麻子教授、感染症に詳しい二木芳人・昭和大学客員教授に聞きました。

「同調圧力を危ぶむ」

大阪大学大学院の三浦麻子教授(社会心理学)

 今回、マスクに関するルールが見直されることで、「マスクをしないことが当たり前」という空気が生まれるといやだなと思います。

 その空気が、感染への不安な…

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この記事を書いた人
長野佑介
東京社会部兼ネットワーク報道本部

時事ニュース全般、地方自治、選挙、言論・メディア

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2023年1月20日18時22分 投稿
    【視点】

    マスクをしていない人を非難する同調圧力は、確かにあったと感じる。駅で、マスクをしていない人に怒鳴っている人を見たこともある。 一方で、マスクを外してもよいというメッセージを政府が発したあとに、マスクをしている人に対する非難が横行するか

    …続きを読む
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    磯野真穂
    (東京工業大学教授=応用人類学)
    2023年1月22日12時19分 投稿
    【視点】

    先日違う記事のコメントを、「ベルギーではコロナはもう終わったようだ。マスクをしないといけないのは病院だけ。」というベルギーの友人の話から始めました。 すると、コメントの冒頭部分だけを読める購読者ではない方から、Twitterに批判が届

    …続きを読む