寺へのお供え品を困窮家族へ NPOの活動、高松で巡回展

多知川節子
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 【香川】寺にお供えされる食品や日用品を経済的に困窮するひとり親家庭などに届けている認定NPO法人「おてらおやつクラブ」(奈良県)の活動について紹介する巡回展が、高松市丸亀町の岩佐佛喜堂本店で開かれている。16日まで。

 消費しきれず余ってしまう「おそなえ」を「おさがり」として「おすそわけ」する活動は、奈良の安養寺で2013年に始まり、現在は全国1840以上の寺院が賛同している。子ども食堂などの支援団体を通じ、菓子や米、ジュース、洗剤などを届けており、高松市仏教会では毎月約500世帯を支援しているという。

 13日には、おてらおやつクラブ理事の野田芳樹さん(32)が来場し、「コロナ禍以降、支援依頼が急増した。子どもの貧困は見えにくいが、モノを届けるなかで、困ったら声を上げていいんだと伝え、孤立感を解消したい」と呼びかけた。

 巡回展では、支援を受けた親子の声などをパネルで展示。15日には代表理事の松島靖朗さん、16日には高松の子育て支援団体代表の講演がある。入場無料。講演は申込制で、市仏教会事務局の高善寺(087・831・5081)へ。

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