立憲民主党の安住淳、日本維新の会の遠藤敬両国会対策委員長は12日、国会内で会談し、昨年の臨時国会に続いて23日召集予定の通常国会でも「共闘」路線を進めることを確認した。18日にも党首会談を開き、正式に合意する。臨時国会で距離を縮めた両党は、連携をさらに深めたい考えだ。
両党は臨時国会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を受けた悪質な寄付勧誘の防止と被害救済など8項目で「共闘」。不当寄付勧誘防止法(救済新法)をめぐって与党から繰り返し譲歩を引き出すなど、一定の成果を残した。
12日の会談では、両国対委員長のもとに協議体を設けることで合意した。政府・与党と対峙(たいじ)するための国会運営に関する「作戦本部」(安住氏)と位置づけた。テーマごとに「チーム」を作り、両党で議論を深める。対案を出したり与党側に修正協議を求めたりすることをイメージしている。
例えば、岸田政権が打ち出した防衛費増額のための増税方針に反対することで一致したことから、行財政改革による財源捻出が可能かどうか調べる考えを示した。議論を踏まえ、新年度予算案の修正を求めることなどを想定する。
会談後、安住氏は記者団に「…
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- 【視点】
野党にとって国会共闘は大切です。選挙で競い合う仲であろうと、政権構想を同一にできなくとも、現政権への追及と最大公約数的な対案の提起ができれば良いと思います。 政党間協力、連合政治とも言いますが、それには国会と選挙、政権の三局面があります。
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