熊本へ進出の台湾TSMC「日本に二つ目の工場検討」 CEOが明言

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台北=石田耕一郎

 半導体を受託生産する世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)の魏哲家・最高経営責任者(CEO)は12日に開いた決算会見で、「日本に二つ目の製造工場をつくることを検討している」と明らかにした。日本での需要が好調に推移すれば、増産への投資に踏み切る構えだ。

 魏氏は日本での第2工場について「顧客の需要と日本政府の支援レベルが理にかなうならば」と前提条件をつけた上で、投資に前向きな姿勢を見せた。

 TSMCはすでに、日本政府から最大4760億円の補助を受け、ソニーグループ、デンソーとともに、熊本県菊陽町に日本で初めての工場を建設中だ。2024年内に、回路幅が22~28ナノメートルの半導体のほか、10ナノ台の半導体の量産を始めるとしている。

 第2工場を作る場合の立地が…

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