なぜ書店に除雪シャベルと仏像が? 地元に根ざした店主たちの一工夫
池田拓哉
地域に根付く書店には「味な仕掛け人」がいる。読書をもっと楽しく、生活をもっと豊かに――。
そんな工夫を凝らしている地方の書店をめぐってみると、それぞれの地域性も垣間見えてきた。
新潟市の街のシンボル・万代橋。市役所前にあった「北書店」が昨年12月、この近くに移転した。店主の佐藤雄一さん(49)が昨年3月、脳出血で倒れたのがきっかけだ。左半身にまひが残ったが、店の広さを半分の約50平方メートルに狭め、営業を続ける決断をした。
入り口近くの棚には新潟関連の本を並べる。「ほかの店との差別化を図っただけですよ」
開業から12年。地域では地元を大切にする姿勢とも映り、自費出版の本を持ち込む人も多い。
「新しい人との出会いで店の本棚がどう育っていくか、今年も楽しみです」
長野駅前にある「まさか」の書店
JR長野駅前にある平安堂長…
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