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山上容疑者、銃刀法違反など五つの容疑でも追送検へ 安倍氏銃撃事件

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 安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良県警は殺人容疑で送検した山上徹也容疑者(42)について、銃刀法違反(発射)や武器等製造法違反(無許可製造)など少なくとも五つの容疑でも追送検する方針を固めた。山上容疑者の手製銃が、銃刀法が発射を禁じる「拳銃等」に当たると判断した。一方、選挙を妨害したとする公職選挙法違反での立件は見送る方針。捜査関係者への取材でわかった。

 山上容疑者は事件当時の精神状態を調べるため、来年1月10日まで鑑定留置されている。奈良地検が鑑定結果を踏まえ、刑事責任能力を問えると判断すれば、勾留期限の1月13日までに殺人罪で起訴するとみられる。捜査関係者によると、県警はそれまでに銃刀法の発射などの罪について追送検する方針だ。

 山上容疑者の奈良市内の自宅…

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    福田充
    (日本大学危機管理学部教授)
    2022年12月30日9時28分 投稿
    【視点】

    山上容疑者の安倍晋三元首相銃撃事件への銃刀法違反、武器等製造法違反などでの送検は妥当だと評価する。銃刀法が定める銃砲の7類型のうち拳銃、小銃、機関銃、砲が「拳銃等」に当たるが、山上容疑者が製造した手製銃は「殺傷能力」が検証され、また形状的に

    …続きを読む