杉田水脈氏は「大変発信力のある方で…」総務相、問題発言さらに調査

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 松本剛明総務相は27日の閣議後の記者会見で、相次ぐ差別発言が問題となり交代が調整されている杉田水脈(みお)総務政務官について、「人事についてコメントは差し控えたい」と述べた。そのうえで、「大変発信力のある方で、これまでも多くの発信をされてきているので、順次、精査している」と問題発言についてさらに調査していることを明らかにした。

 杉田氏は2014年の衆院本会議で「男女平等は絶対に実現しえない、反道徳の妄想だ」、同年の国会質問では「女性差別は存在していない」などと発言した。過去にも月刊誌への寄稿やブログで「LGBTには生産性がない」「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などと書いており、野党や性的少数者らでつくる団体などが更迭を要求していた。

 松本氏は2日に発言の撤回と謝罪を指示し、杉田氏は同日の参院予算委員会で、「内閣の一員としてそれ(総務相の指示)に従い、傷つかれた方々に謝罪し、そうした表現を取り消す」と述べた。だが、差別発言かどうかを問われると、「しっかり精査して対応したい」とだけ述べていた。

 松本氏は27日の会見で、「いま精査しているものについては、本人の真意がうまく伝わっていないものもあれば、表現そのものについて本人も課題があると思うものもある。意見交換しながら、引き続き精力的に精査していかなければいけない」と説明した。

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