現職の河野俊嗣氏が4選、前知事の東国原英夫氏を破る 宮崎県知事選

大畠正吾
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 任期満了に伴う宮崎県知事選は25日投開票され、無所属現職の河野俊嗣氏(58)=公明推薦、社民支持=が、前知事の東国原(ひがしこくばる)英夫氏(65)、新顔で政治団体代表のスーパークレイジー君(本名・西本誠)氏(36)の無所属2人を破り、4選を果たした。投票率は56・69%(前回33・90%)だった。

 元タレントで知名度の高い前知事が、在職時に副知事として支え、後任となった現職に挑んだ戦いが注目された。

 元総務官僚の河野氏は自民党県連や立憲民主党県連、連合宮崎など300を超える組織・団体の推薦を受けて手堅い組織選挙を展開した。3期12年の実績や国とのパイプの太さを強調し「コロナ禍や物価高で打撃を受けた宮崎の再生」を訴えた。

 2007年から知事を1期務め、観光や特産品のPRに強い発信力を発揮した東国原氏は、先端企業や人材の誘致などを掲げた。組織ではなく県民一人ひとりのための選挙と訴えかけ、「もう一度、日本一輝く宮崎を取り戻そう」と呼びかけ支持を広げた。県民に期待されながら1期で退任したことへの批判もあり、一歩及ばなかった。(大畠正吾)

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