ジャイキリに家で1人、涙…もう少し頑張ろう W杯が私にくれた勇気
多田晃子 松田果穂 江戸川夏樹
サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会が閉幕した。なぜ、W杯は人々の心を震わせたのか。
強敵を打ち破る。日本代表のジャイアントキリング(番狂わせ)に勇気をもらった人も多い。
神奈川県内に住む32歳の女性。昨年、コロナ下でアパレル関係の仕事を失った。派遣で3年間の契約だったが、2年で打ちきりとなった。「文句を言いたくても、会社も苦しいとわかっている。私は誰と戦えば良いんだろう」
コールセンターの仕事に就くが、人間関係がうまくいかない。何もかもが嫌だ。そんな時に、1次リーグのスペイン戦を自宅のテレビで見た。三笘薫選手(25)がゴールライン際ギリギリまで粘り、折り返した。そこから田中碧(あお)選手(24)が決勝点を紡ぎ出す。
家で一人。跳び上がってガッ…