モロッコ、W杯快進撃の秘密は 路上のサッカー少年の中から原石探し

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聞き手・武石英史郎

 サッカー・ワールドカップ(W杯)のカタール大会で、ベルギー、スペイン、ポルトガルと欧州の強豪を次々と撃破したモロッコ。14日(日本時間15日午前4時)の準決勝では前回王者のフランスに敗れましたが、17日(同18日午前0時)には前回準優勝のクロアチアとの3位決定戦にのぞみます。アフリカ勢、アラブ勢として初の4強入りを果たした、その強さの秘密は、どこにあるのでしょうか。モロッコの国営テレビのスポーツ番組キャスター、ハリド・ショフマン氏は、快進撃は必然だったと語ります。

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 ――下馬評を覆すこれだけの勝利を挙げ続けた秘密を教えてください。

 「神の意思により、才能ある世代が代表チームに集まり、その彼らが努力した結果です。指導したのは、フランスやスペインで選手として活躍した経験を持つレグラギ監督です。彼が、欧州で活躍する選手と地元選手の二つの精神を融合させたのです」

 ――低迷していたサッカーを再興させるため、若手育成のために2009年に1700万ドル(約23億円)を投じてつくられた「ムハンマド6世国王アカデミー」の役割が大きいと報じられています。

 「今大会で特に輝きを放って…

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