「言うこと聞かず、腹立った」署員が暴行認める 愛知の勾留男性死亡

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 愛知県警岡崎署の留置場で勾留中の無職男性(43)が死亡した事案で、複数の署員が手錠などで拘束された男性を蹴るような様子が場内の監視カメラに映っていたことがわかった。一部署員は県警の調べに対し暴行を認め、「暴れたり、言うことを聞かなかったりしたことに腹が立った」と理由を説明。県警は署員らについて特別公務員暴行陵虐容疑での立件も視野に調べている。

 男性への身体拘束がのべ140時間以上に及んだことも判明した。担当署員は調べに「拘束は長すぎると思ったが、(上司の)指示がなかったため外せなかった」といった趣旨の話をしているという。県警は署の対応に組織的な問題があった可能性があるとみている。

 警察関係者によると、男性は公務執行妨害容疑で逮捕され、11月下旬から勾留された。大声で叫ぶなどしたため、同月末から保護室に隔離された。男性が自ら服を脱いだため、署員は裸のままベルト手錠と捕縄で体を拘束。保護室内の監視カメラには複数の署員が横たわる男性を足で蹴って方向を変えるような様子が、複数回映っていたという。

 保護室では拘束されたまま床に寝転がった状態が長時間に及んだとみられる。室内のトイレは使用できず、排泄(はいせつ)物はそのまま放置された状態だったという。男性の尻に擦り傷があったが、消毒などの処置もされなかったという。

 刑事収容施設法は自傷の恐れ…

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