「男性よ、おびえるなかれ」 ジェンダー平等1位の国からメッセージ

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聞き手・藤崎麻里

 男女平等の進み具合をランキングで示す世界経済フォーラム(WEF)の調査で、13年連続1位の国があります。北欧の島国アイスランドです。人口わずか40万人弱の国が、独走を続けるカギはどこにあるのでしょうか。「国際女性会議WAW!」のために来日したグズニ・ヨハネソン大統領(54)に単独インタビューし、その秘訣(ひけつ)と146カ国中116位に沈む日本へのメッセージを聞きました。

 ――WEFがまとめた2022年版の「ジェンダーギャップ報告書」で、アイスランドは「完全な男女平等」への達成率が90.8%で「世界で最も男女平等に近い国」とされました。13年間も首位を続ける秘訣はどこにありますか。

 「ジェンダーでも、年齢でも、皮膚の色でも、差別や格差があれば取り除き、直していっています。そのためには法律や法的な枠組みが重要です。アイスランドでは大きく二つ、育児休業制度と賃金格差を埋める法制度があります。特に育休は父母がそれぞれ6カ月ずつ取り、さらに6週間は父母がわけあって取れることになっていて、アイスランドのジェンダー平等推進に不可欠なものになっています」

「育休とることが自然」

 ――ご自身も5人の子どもが…

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この記事を書いた人
藤崎麻里
GLOBE編集部
専門・関心分野
移民難民、外国ルーツの子ども、無国籍、労働組合、少子化、ジェンダー、民主主義