北東北に新しい観光列車「ひなび」 あすなろ改造、来冬ごろ運行予定
藤井怜
【岩手】JR東日本盛岡支社は11月22日、北東北の自然や地域とのつながりをコンセプトにした新しい観光列車「ひなび(陽旅)」の運行を開始すると発表した。現在、岩手や青森を走っている2両編成の「リゾートあすなろ」を改造し、2023年度の冬ごろから運行させる予定。これに伴い、リゾートあすなろの運行は終了させる方針だという。
盛岡支社によると、ひなびは岩手と青森の各線区を運行する予定。
外装は、JR発足当時に走っていたディーゼル車「キハ52系」などをイメージし、盛岡支社管内の車両に広く用いられた通称「盛岡色」と呼ばれる「白地に赤ライン」の配色を採用する。また、外装の模様は、山や川、花吹雪など、北東北の自然を連想させる絢爛(けんらん)なデザインを施す。
運転席側面には贈答品の包み紙などにかける水引の結びである「梅結び」のデザインを入れ、地域と地域を結ぶ列車と位置づける。
座席は2両の車両に最大59人が乗車可能。様々な客層を呼び込めるよう、北東北の自然を生かして、季節に合った場所を走らせる考え。詳細なサービスや料金などは今後決めていくという。