100円を得るために3858円…芸備線の赤字区間などの収支公表

小沢邦男
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 JR西日本が30日に公表した乗客が減っているローカル線17路線30区間の2019~21年度平均の収支で、岡山県内では芸備線や姫新線など北部を走る3路線の5区間の運営状況が示された。JR西側が赤字ローカル線の存廃を含めた議論を沿線自治体に提起する中、今後の調整にも影響を与えそうだ。

 公表対象は輸送密度(1キロあたりの1日平均乗客数)が2千人未満の区間。営業費用に対する収入の割合を示す「収支率」を示した。4月に発表した20年度分までに続く公表だ。

 これによると、芸備線の備中神代(新見市)―東城(広島県庄原市)が2・6%と県内最低。100円の収入を得るために3858円かかる計算だった。

 姫新線の中国勝山(真庭市)―新見(新見市)は4・1%で同様に2435円、因美線の東津山(津山市)―智頭(鳥取県智頭町)は4・2%で2392円かかるとした。

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この記事を書いた人
小沢邦男
岡山総局
専門・関心分野
被災地再生