100点が難しいオールジェンダートイレ 鍵は「特別にしないこと」

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添田樹紀

 徐々に設置の動きが広がる、性的少数者らに配慮した「オールジェンダートイレ」。「男女共用トイレ」とも呼ばれるが、これまで男女共用で整備されてきた車いす使用者用トイレなどとはどこが違うのか。

 福祉のまちづくりに詳しい東洋大の高橋儀平名誉教授(建築学)によると、国内の公共トイレで性的少数者への対応が話題になり始めたのは2016年ごろだ。

国内で徐々に広がるオールジェンダートイレ。そのニーズは、トランスジェンダーら性的少数者からにとどまりません。一方で、設置のあり方には課題もあります。記事の後半では、実際の設置事例などを紹介し、誰にでも使いやすいトイレのあり方を考えます。

 リオ五輪・パラリンピックで性的少数者とカミングアウトする選手が相次ぎ、東京五輪パラに向けた新国立競技場の建設が始まった時期と重なる。

 男用、女用、車いす使用者用…

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この記事を書いた人
添田樹紀
神戸総局|兵庫県政
専門・関心分野
国内政治、東南アジア、性的マイノリティ