「後期高齢者で市長職、ポリシー反す」73歳佐世保市長が5選不出馬

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土居貴輝
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 来年4月に任期満了を迎える佐世保市長選をめぐり、朝長則男市長(73)は28日の記者会見で「(来年4月の)次期統一地方選における市長選に出馬しない決定をした」と述べ、立候補しない意向を明らかにした。

 市長選をめぐっては、元衆院議員で長崎県議の宮島大典氏(59)が今年10月、無所属で立候補する意向を明らかにしている。

 朝長氏は佐世保市議、県議などを経て、2007年の市長選で初当選し、現在、4期目。県政の重要課題である石木ダム(川棚町)の建設や、佐世保市へのIR(カジノを含む統合型リゾート)誘致に賛成の立場を明確にしている。

 朝長氏は会見で、「一般論として、(75歳以上の)後期高齢(者)になって、市長職をすることは賛成ではない。後期高齢(者)になってリスクを抱えながら、活動するのはいかがなものかと思っている」と指摘。そのうえで、立候補しない理由について「5期目になれば(自分が)後期高齢者にかかるので、私の基本的なポリシーに反する」と述べた。進退を決めた時期について「4選目に当選したときから、(今期限りと)決めていた」と明らかにした。

 朝長氏は市長選に初めて立候補する意向を表明した当時、3期目だった現職の多選からの刷新を主張した経緯がある。自身が5期目を目指すかどうかの判断基準に多選批判があったかどうかを問われると「いろんな考え方があろうと思うが、基本的には多選は好ましくないのではという考えだ」と話した。

 朝長氏は10月25日の記者…

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