「数分が命取り」の多雪地帯 仙山線2駅通過は今冬計9本

小川尭洋
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 【宮城】JR東日本は、積雪による列車の立ち往生を防ぐため、12月10日~来年3月17日、仙山線の一部列車を、奥新川(仙台市)と面白山(おもしろやま)高原(山形市)の両駅には停車させないと発表した。昨冬は、下り1本のみだったが、今冬は上下線の半数弱にあたる計9本に増やす。

 両駅では冬場に1メートル超の積雪もある。列車が立ち往生する事案が毎年数件あり、仙山線に2時間以上の遅れも出るなど影響は大きい。冬は観光客の利用は少なく、地元住民にはすでに説明したという。

 同社の担当者は「数分の停車でも雪を抱え込むと列車が動けなくなる。乗客の安全のため、両駅は通過させることにした」とした。

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この記事を書いた人
小川尭洋
デジタル企画報道部
専門・関心分野
人種差別、海外ルーツの人々、歴史認識、政治と教育