DMVなどの装飾列車・バスが出発 徳島県
福家司
線路と道路の両方を走れる第三セクター・阿佐海岸鉄道のDMV(デュアル・モード・ビークル)の運行開始1周年を12月に控え、DMVをデザインしたラッピング列車とバスが27日、徳島市でお披露目された。
DMV、終点の阿波海南で乗り換えられるJR牟岐線、同線と運賃面で連携(共同経営)している徳島バスなどの利用促進のため、徳島県が約800万円をかけて施した。車両の側面には3台のDMVが大きく描かれ、列車には「JR牟岐線でDMVに乗りに行こう!」と書かれている。
JR徳島駅であった列車の出発式で阿佐鉄社長の三浦茂貴・海陽町長が「JR四国、徳島バスと連携を密にして、公共交通を利用したDMVの集客と地域の活性化に取り組みたい」とあいさつ。鉄道関係者らがテープカット後、1番列車の阿波海南行きの普通列車を見送った。駅近くのホテル玄関前ではバスも披露された。列車は主に牟岐線を、バスは28日から1年間、室戸・生見・阿南―大阪線の高速バスとして走る。
県によると、DMVは開業から9月末までで約3万2千人が利用し、列車のみだったころよりもほぼ倍増しているという。