徳島大ロケットプロジェクト、次は「海打ち」に挑戦 CFで経費募る

東孝司
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 自作のロケット開発に取り組む学生グループ「徳島大学ロケットプロジェクト」が来春、発射後のロケットを海に着水させる「海打ち」に挑戦する。これまでの陸上での実験より高く飛ばすことが可能になる。新たな挑戦に必要な開発経費などを大学支援機構(徳島市)のクラウドファンディング(CF)「おつくる」で募り始めた。

 プロジェクトは2014年に発足し、現在は学生40人で活動している。今年9月、一つの目標だった自作エンジン搭載ロケットの打ち上げに成功した。到達高度は約350メートル。発射台のあるエリア内に無事に落下させることもできた。

 ロケットは飛ぶ高さが高くなるほど、安全を確保した範囲に落とすことが難しくなる。もっと高く飛ばすためにメンバーが次のステップとして考えたのが、高度の制限のない「海打ち」だった。来年3月に伊豆大島で行う計画だ。

 CFは来年1月31日までで目標額は250万円。機体製作やエンジン開発の経費などに充てる。プロジェクト前代表で理工学部3年の永見美空さん(21)は22日の徳島大学定例会見でCFについて発表し、「成層圏到達という将来の目標に向け、できるだけ高く飛ばしたい」と語った。(東孝司)

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