江戸時代の津城に幻の天守か 藤堂高虎が築く? 絵図発見

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山本知弘
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 江戸時代の津城(津市)に「ない」とされていた天守があったことを示す絵図が、見つかった。書き込まれた情報の豊富さから、幕府に出すための下図とみられ、天守が存在した可能性が高まった。17世紀初めに大改修があった上野城(三重県伊賀市)と壁の特徴が似ており、津藩初代藩主の藤堂高虎(1556~1630)が築いたとみられるという。

 三重大学教育学部の藤田達生教授(日本史)が発表した。絵図は縦約140センチ、横約120センチの楮(こうぞ)紙に描かれ、色が施されている。三重県川越町の個人がインターネットを介して古書店から入手し、藤田教授の研究室に9月末に分析の依頼があったという。

 藤田教授が注目したのは、本…

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