ジャンプ創刊号も! 京都国際マンガミュージアム、収蔵庫のすごさ
渡義人
京都は伝統を大切にしつつも、絶えず変化を取り込み、新たな文化を生み出してきた。日本初のマンガ学部を設置した京都精華大と、京都市が開いた京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)もその一つだろう。昭和初期に建てられた旧龍池小学校と、大学が集めたマンガを組み合わせ、2006年11月に新たなマンガ研究・展示施設として誕生した。
レトロな建物の中には「マンガの壁」と呼ばれる総延長約200メートルの本棚があり、天気のいい日に来館者が人工芝のグラウンドで寝ころび、約5万冊のマンガを自由に読む姿が定番になっている。
だが建物の地下に、その数倍にも及ぶマンガが収蔵されていることは、あまり知られていない。普段は入れない地下収蔵庫を、施設を運営する京都精華大国際マンガ研究センターの伊藤遊・特任准教授(48)に案内してもらった。
その数25万点
ずらっと並ぶ高さ2メートルあまりの本棚には、透明な袋に入れられたマンガ雑誌や単行本などが所狭しと置かれている。その数およそ25万点。棚の一角には週刊少年ジャンプやマガジンの創刊号などもあり、思わずテンションが上がる。
「希少性の高さという意味では、こんなものがあります」
木箱から取り出してくれたの…