熊本城、完全復活は30年後 想定より15年遅れ、2052年度に

堀越理菜
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 2016年の熊本地震で被災した熊本城について、熊本市は22日、復旧完了が52年度になる見通しを明らかにした。これまで発表していた計画より15年遅くなる。この日の定例会見で大西一史市長が説明した。

 市は全体の復旧完了を37年度とする熊本城復旧基本計画を18年に策定し、工事を進めてきた。計画策定から5年となることから進捗(しんちょく)状況を検証し、石垣の復旧方法の検討に当初の想定より時間がかかっていることなどから計画を見直す必要が出てきたという。

 市によると、本丸御殿と、国の重要文化財の宇土櫓(やぐら)の復旧は32年度に完了する見通し。42年度までに、全ての重要文化財建造物と、主要区域の工事を行う。その後10年間で、特別見学通路の撤去や、主要区域以外の石垣の工事などを行い、52年度に地震前の姿に復旧する予定という。

 来月7日の熊本城復旧基本計画検証委員会で市がこの復旧完了見通しを報告し、審議する予定だ。(堀越理菜)

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