JR西 芸備線問題、岡山県新見市長「存廃含めた協議は拙速」
礒部修作
JR西日本との芸備線のあり方に関する協議をめぐり、新見市の戎斉(えびすひとし)市長は22日の記者会見で、「今の段階で存廃を含めた協議はやや拙速な感じがする」との見解を述べた。
会見後の取材に対し、戎市長は「(利用者が)使いやすい公共交通機関であるには、どうしたらいいのかを考えなくてはいけない」と話し、廃線は視野に入れていないとした。
芸備線をめぐっては、JR西が5月、沿線自治体側に存廃を含めた協議入りを提起。沿線自治体側は今月2日の利用促進に向けた検討会議で「利用促進以外の議論はしない」と伝えていた。
斉藤鉄夫国土交通相は今月18日の記者会見で、JR西から国が関与する形での協議の場の設置について相談があったと明らかにし、「廃止ありき存続ありきという前提を置かず、利便性と持続可能性の高い地域公共交通を次世代に残すための話し合いを始めることが重要」と述べている…