8月大雨の被害総額は383億円 特産リンゴの被害は22億円

土肥修一
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 青森県西部を中心に大きな被害をもたらした8月上旬の大雨について、県は21日、被害総額が383億円にのぼったと発表した。内訳は河川や道路など公共土木施設が196億円で、農林水産関係は169億円などだった。

 県の発表によると、農作物に被害が出たのは35市町村で計88億円。被害作物別でみると、野菜・花きは30市町村で1787ヘクタールが浸水するなどして42億円、水稲の被害は17市町村で2354ヘクタールに及び、21億円になった。

 全国有数の生産量を誇るリンゴの被害額は22億円。弘前市など岩木川水系の河川敷の園地が広く冠水し、10市町村617ヘクタールで被害が出た。

 このほか、農地や農業用施設への被害は30市町村で66億円、林地や林道などへの被害は18市町村で13億円にのぼった。

 住宅被害では、市街地が広く浸水した鰺ケ沢町の被害が最も多く、300棟が半壊。同町を含む21市町村での被害は、全壊12棟、半壊438棟、準半壊14棟、一部破損285棟だった。(土肥修一)

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