日本で広がる金融教育、海外の状況は? 専門家に聞く
聞き手・山本恭介
金融教育の取り組みが高校などで広がり始めた日本。海外では、金融教育はどのように行われているのでしょうか。海外の金融教育の事情に詳しい、ファイナンシャルプランナーの八木陽子さんに聞きました。
――日本では、4月から高校での金融教育の内容が広がりました。現状をどう見ていますか。
高校の家庭科では、これまでもお金の管理などは学んできましたが、4月からは投資なども学習内容に組み込まれました。ただ、家庭科の先生は手芸や料理にはたくさん経験があるものの、金融商品を買ったことがなかったり、教えてもらったりしたことがない人も多いです。なので、先生の不安を払拭(ふっしょく)していくことが大事です。
全ての教科書を読みましたが、株式とはという用語の説明だけのものも多い。ただ暗記をさせるのではなく、先生が実感のこもった授業ができるかどうかが問われています。
――金融業界などが教員向けセミナーや出前授業などをしていますが、それで補完はできそうでしょうか。
外部講師を利用するのもよい…