97歳マハティール氏も落選 マレーシア総選挙で起きた変化

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クアラルンプール=西村宏治
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 19日に総選挙が行われたマレーシアで、首相交代の可能性が高まっている。下院(定数222)の過半数を占めた勢力が次の首相を送り出すが、現職のイスマイルサブリ首相の政党、統一マレー国民組織(UMNO)が大敗。UMNOは他の勢力と連立して政権に残る道を探る方針だが、首相の座を維持するのは厳しい情勢だ。

 多党制のマレーシアだが、大きく分けると西部のマレー半島を地盤とする勢力と、東部のボルネオ島の2州を地盤とする勢力がある。半島部の方が議席数が多いため、ここでの勝者が政権の中枢を担ってきた。

 その半島部では、三つの政党連合が激しい争いを繰り広げた。与党の中心UMNOを軸とした「国民戦線」、現政権を支えてきたものの選挙戦でたもとを分かった「国民同盟」、野党勢力の「希望連盟」だ。

 ニュースサイト、マレーシアキニのまとめでは、国民戦線は30人、国民同盟は73人、希望連盟は82人の当選が決まった。マハティール元首相が率いた勢力は同氏を含めて全員が落選した。

 下院選は、1選挙区あたり1…

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