池田町で足羽川ダム定礎式 200人が安泰祈願

堀川敬部
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 福井県池田町で建設が進められている足羽川ダムの定礎式が19日、同町小畑の建設工事現場で行われた。国や県、町などの関係者ら約200人が出席し、今月から始まったダム堤のコンクリート打設工事と、ダム本体の永続的な安全を願った。

 式では、国土交通省の豊田俊郎副大臣が「定礎式を迎えられたのは、苦渋の決断をして先祖代々の土地を提供してくれた地権者や地元のみなさんの理解と協力のお陰」と感謝した。杉本達治知事は、足羽川が氾濫(はんらん)した2004年の福井豪雨に触れて「ダムが完成して初めて安心な状況になる」と祝辞を述べた。

 続いて、来賓らがスコップや槌(つち)を使って定礎の儀式を営んだ。建設現場から採取した花崗岩(かこうがん)で作られた重さ120キロの礎石も披露され、会場に据えられた。

 足羽川ダムは、平常時は水をためない洪水調節専用の流水型ダムで、国内最大級。建設のために周辺5地区の68戸が町内や福井市内に移転した。総事業費は約1300億円で、26年度末の完成を予定している。(堀川敬部)

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