メイクもジェンダーレス時代 男性も「自分らしさ」かなえるツールに

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伊藤舞虹

 メイクをたしなむ男性が増え、名古屋でも百貨店の売り場拡大や専門店設置の動きが相次ぐ。市場を牽引(けんいん)するのは従来のジェンダー規範に縛られない若者世代だ。「男らしさ」から「自分らしさ」の時代へ。ジェンダーレスの流れがコスメの世界にも波及している。

 「眉頭を顔の中心に少し近づけるように描くと、りりしい印象になりますよ」

 18日、JR名古屋高島屋のメンズコスメ売り場。スタッフが男性客に声をかけながらメイクを施した。

目の下のクマ、気になりだして…

 名古屋市内から訪れた加藤大智さん(39)には初めてのメイク体験だった。「何もつけていないような自然な仕上がりなのに、顔立ちがはっきりと見えるようになって驚きました」

 鏡に映った自分の顔を見て…

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この記事を書いた人
伊藤舞虹
名古屋報道センター|労働福祉・SDGs担当
専門・関心分野
子どもの福祉、社会保障、ジェンダー
Think Gender

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男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]