中古送迎バスを移動型の託児所に 29歳バス会社社員「社会の役に」

森直由
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 引退した送迎バスの内部を託児所に改造した「移動型託児所バス」が今月サービスを始めた。神姫バス(兵庫県姫路市)の社員が起業したバス事業企画会社「リバース」が運営。5、6日には神戸市の商業施設敷地内に設置され、多くの親子連れが利用した。

 託児所バス内の託児スペースは約10平方メートル。厚いマットが敷かれていて、絵本や積み木、おもちゃなどが並ぶ。前部には常駐する保育士が手を洗ったり休んだりするスペースもある。企業が社員の送迎に使っていたバスを、神姫バスのグループ会社「神姫商工」(姫路市)が改造した。

 企画した「リバース」は、神姫バスの松原安理佐さん(29)が出向起業する形で立ち上げた。引退した路線バスの内部をサウナに改造した「サウナバス」の運営で知られる。今回は松原さんが「社会の役に立ちたい」と考案した。

 最初の営業となった5、6日は、イオンモール神戸北(神戸市北区)に開設。1歳の双子の男児を預けた神戸市北区の会社員女性(37)は「小さい子どもが2人いると買い物が大変なので、すごく便利で助かりました」。イオンモール神戸北の担当者も「ほかの店との差別化にもなる。ゴールデンウィークやお盆、年末年始などにまた設置を検討したい」と話した。

 松原さんは「商業施設や市役所、病院などで使ってもらえたら。バスの新しい活用方法としてPRしたい」。バスの問い合わせはリバース(070・8718・2011)。

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