静岡バス横転事故で謝罪、安全管理強化へ 旅行大手KNT-CT

高橋豪
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 静岡県で観光バスが横転して乗客1人が死亡、多数の負傷者が出た事故で、バスツアーを主催した旅行会社クラブツーリズムを展開するKNT―CTホールディングスは9日、社内に安全管理の部署を設置したと発表した。

 4人の専任社員を置き、グループ会社の安全管理を総括する。旅行中の安全に関するガイドラインの点検や全てのツアーの行程確認、バス会社などの安全性の確認を担う。

 事故を起こした美杉観光バスは、KNT―CTが事業者を選ぶ際に参考にしている安全性の基準で最高等級だった。小山佳延専務は「それでもこういう事故が起きたことを重く受け止める」とし、より厳しい基準を作る考えを示した。

 事故は、政府の「全国旅行支援」が始まった矢先だった。米田昭正社長は9日の決算会見で謝罪した。ツアーのキャンセルや予約控えなどによる業績への影響を問われ、「相当な額だと認識している」と語った。バスをキャンセルし、電車や飛行機などに切り替える客も多いという。(高橋豪)

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