GXの「G」はグリーンでなく原発? 環境省に衝撃「菅政権では…」

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戸田政考
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 岸田政権は、社会の脱炭素化をめざすGX(グリーントランスフォーメーション)を重点政策に掲げるが、物価高対策ではガソリンなど化石燃料への補助を強めた。年末までにまとめる行程表では原発回帰が色濃くなる見通しで、再エネ拡大を主軸とした前政権との違いが鮮明になりつつある。

 「足元の危機の克服とGXの実行に一体的に取り組み、今後10年を見据えた具体的なロードマップの素案を提出する」。10月26日、首相官邸で開かれたGX実行会議。岸田文雄首相は今月にも開く次回会合で、脱炭素化への行程表案を示す考えを表明した。

 だが、「危機の克服」に軸足が移りつつある岸田政権のGXについて、責任を負うはずの環境省は焦りを募らせている。

 GXを議論するのに、環境大臣は不要なのか――。

 5月下旬、環境省に衝撃が走…

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