ドラゴンボール1話目掲載の偽「レアジャンプ」を販売疑い、男を逮捕
川辺真改
人気漫画「ドラゴンボール」の連載1話目が掲載された週刊少年ジャンプ(集英社)の海賊版の雑誌を販売し、著作権を侵害したとして、石川県警は、東京都墨田区の会社役員の男(50)を著作権法違反の疑いで逮捕し、9日に発表した。男は「本物だと思って売った」と容疑を一部否認しているという。
津幡署によると、男は今年4月上旬、少年ジャンプの1984年51号の海賊版を、著作権者の承諾を受けずに複製されたものと知りながら、インターネットオークションに1冊出品し、販売。著作権を侵害した疑いがある。
人気漫画の連載1話目は「レアもの」として高値で取引されている。今回の海賊版も約18万円で石川県内の30代男性が落札した。しかし、男性は本物の51号の雑誌も持っており、落札した商品と比べ、紙質が違うことに気付き、署に相談して発覚した。海賊版はのり付けで製本されていたという。
集英社は9日、少年ジャンプの公式サイトで、「正規品はホチキスで製本されている」として、注意を呼びかけている。