被害者救済の新法、政府案を今国会提出へ 悪質な寄付要求禁止を検討
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を受けて、政府は8日、悪質な寄付要求行為などを禁止する新法を今国会に提出する方針を固め、与党幹部に伝えた。岸田文雄首相が10日にも、新法の提出方針を表明する見通しだ。
複数の政府・与党幹部によると、新法は政府提出法案とする方向で、今国会での成立をめざす。消費者庁の有識者検討会が、寄付の募集に関する禁止行為を定めた「公益法人法」を参考にするよう提言したことを踏まえ、新法には悪質な寄付の勧誘や要求を禁止することなどを盛り込むことを検討している。岸田首相は11日にアジア歴訪に出発予定で、その前に表明する見通しだ。
新法をめぐっては自民、公明…
- 【視点】
この臨時国会の会期末まで1カ月余。あまり時間がなく、与野党で大筋合意もできていない状況です。まずは、政府提出法案として与党の了承をとりつけることを優先せざるを得ないのでしょう。与野党が合意して作成した法案であれば、短期間で成立させることが可
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