auPAY不正利用容疑で逮捕 フィッシング被害とみて捜査
スマートフォン用の決済サービス「auPAY」で他人のアカウントを使って買い物をしたとして、埼玉県警は8日、いずれも中国籍で20代の、同県の男1人と東京都内の女1人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。県警は、ネットの利用者に大手企業などを装ってメールやSMSを送り付け、誘導した偽サイトに個人情報を入力させて盗み取る「フィッシング」でアカウント情報が漏れたとみている。
2人の逮捕容疑は、7月18日に埼玉県戸田市のコンビニで買い物をして支払いをする際、共謀して兵庫県の50代の女性を装い、この女性の「auPAY」アカウントを使用。加熱式たばこ1カートン(5800円相当)をだまし取ったというもの。女性は2人と面識がなく、県警に「アカウント情報をどこかのサイトで求められ、入力したかも知れない」などと説明しているという。(仁村秀一、森下友貴、野口駿)
フィッシングのメール、急増中
今年に入り、フィッシングのメールやSMSが急増中だ。対策を呼びかけるフィッシング対策協議会(東京都)が把握しただけで1~10月に約83万3千件あり、昨年1年間の約52万6千件を大きく超えた。7月以降が特に多い。協議会は「メールやSMSに添付されたURLにアクセスしないことが最も重要」と注意を呼びかけている。
協議会によると、背景にある…
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