DIYな参政党 「保守」の熱量 その源をたどって見えるのは

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神沢和敬
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 参政党の熱源はどこにあるのか。野党担当の記者(41)はこんな疑問を抱えていた。

 結成後初めて挑んだ今夏の参院選で1議席を獲得し、国政政党に。その後、国会で目立った活動は見られないが、街頭やインターネットでは熱を帯びた支持者らが集まり、勢力拡大の機をうかがう。

 党やその周辺で何が起きているのか。こう考えた記者は、参政党のある1日を追った。

 10月26日の正午前、東京・永田町。参院議員に割り当てられた事務所がある議員会館に、副代表の神谷宗幣(そうへい)参院議員(45)を訪ねた。神谷氏は「今を逃すと(昼飯が)食べられない」と、会館の食堂に記者を誘った。

 頼んだのは、肉そばの大盛り。「なかなか子どもに会えなくて」とぽつり。4歳の息子と、0歳の娘とは離れて暮らしているなどと言いながら、5分もかからずに食べ終えた。早食いは、昼の陳情の合間を縫って食した地方議員時代に培われたという。

 「では、行きますか」。急いでそばを平らげた記者は、神谷氏の後に続いた。

かつての保守政党との違いは

 神谷氏は、2007年から務…

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    笹川翔平
    (朝日新聞政治部記者=政権、国会)
    2022年11月6日10時51分 投稿
    【視点】

    この夏の参院選で比例区の担当をしていました。1議席獲得に衝撃を受けましたが、では、国会が始まった今は何をしているのか。注目政党の素顔が見える、興味深い記事です。 参院選の期間中によく政党関係者から聞いたのは、「参政党は右のれいわ」とい

    …続きを読む