芝野虎丸、名人奪還の夜にもやったこと 「もったいないかなと」
第47期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)を制し、3年ぶりの復位を果たした芝野虎丸新名人(22)が4日、対局場となった甲府市の常磐ホテルで取材に応じた。
「自分に合っている」と認める「平熱の勝負師」の異名通り、淡々と一夜明けての心境を語った。
最終局は劣勢を覆し、最後に井山裕太名人(33)の大石を仕留める逆転劇を演じた新名人。「なぜかいまだに実感がない。勝ちたい気持ちは強かったけれど、勝てたのは今でもびっくりです」とふりかえる。
19歳で史上最年少名人となった3年前は「勢いのままきていた」が、昨年の無冠への後退や年明けからの不調を経て「勝つ大変さを知った」と言う。
「これからも手合がつづく。ちゃんと勉強していかないといけない」と気を引き締めた。
主な一問一答は次の通り。
――昨夜、対局後の過ごし方は。
昨日はいつもどおり部屋に戻って、対局の振り返りと軽く勉強をしてからすぐに休みました。午前1時ぐらいには布団に入りましたが、なかなか寝られませんでした。
――対局直後の記者会見のときも、「軽くAIにかけた」と言っていました。
会見前に軽く、10分ほど時間があったので、とりあえずAIをチェックしてみたという感じです。対局の流れ、特に悪くしてしまった序盤のどこが問題だったのかを調べていました。
――昨晩も、昨日の碁以外の勉強をされた?
一日にどれくらい勉強すると…