JR四国の特急車両6種類が勢ぞろい 高松運転所で有料撮影会
福家司
【香川】高松市のJR高松運転所で15日、JR四国が運行する6種類の特急車両が横一線に並べられて特別展示された。鉄道開業150年と特急「しおかぜ」「南風」運行開始50周年を記念した撮影ツアーの一環で、「かなり珍しい」(JR四国)という。
ツアーは高知駅発着の日帰りで、料金は1人3万5千円(2席利用プラン)と高額。高知駅以北の土讃線では定期運行がなくなった特急型の2000系ディーゼルを団体専用列車として高松駅まで運行し、四国各地や関西方面などから約50人が参加した。
高松運転所での撮影会では、ツアーに使用の2000系車両を乗り入れ、「しおかぜ」などに使われている8000系、8600系電車、「うずしお」や「南風」などに使われている2600系、2700系ディーゼル車、「剣山」などに使われている185系ディーゼル車と一列に並べて展示された。
高知市から参加した大賀康司さん(74)は「これだけの車両が勢ぞろいする機会はめったになく、ちょっと(値段は)高いが、値打ちはあると思った」と話していた。JR四国関係者によると、JR他社でも1万~2万円もする撮影会をしていることを参考に、今回の料金を決めたという。鉄道部門が赤字のJR四国は、増収策として鉄道ファン向けの様々なツアーを企画している。