西九州新幹線、開業1カ月で19万8千人が利用 乗車率は平均33%

板倉大地
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 JR九州は24日、西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業から1カ月間(9月23日~10月22日)の利用者数が約19万8千人だったと発表した。前年同期の在来線特急(諫早―長崎間)の約2・3倍で、新型コロナ禍前の2018年とほぼ同水準だったことなどから、この日の会見で古宮洋二社長は「開業効果もあり、順調だと思う」と評価した。

 開業当日に66%だった乗車率は、平均では33%。古宮社長は「評価は難しい」としつつ、現状は自由席より指定席の割合が高く、「近場のお客を増やせば自由席(の乗車率)も高くなる」と述べた。

 また、9月末の諫早―長崎間の定期券利用者は94人で、新幹線開業直前の在来線特急の時の65%にとどまっている。古宮社長は通勤通学や買い物など新幹線の「普段使い」の促進も目標に掲げ、「(新幹線では)あっという間に着く。体験いただくと定期券も増えてくる」とした。

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この記事を書いた人
板倉大地
東京社会部|警察庁担当
専門・関心分野
事件、事故、警察行政