京大医学部の水口創太、ソフトバンクが育成指名 入団は「五分五分」

高橋健人
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 (20日のプロ野球ドラフト会議)

 京大の医学部から初となる指名が注目された大型右腕は、ソフトバンクの育成7位で名前を呼ばれた。

 京大医学部人間健康科学科で学ぶ、水口(みなくち)創太投手(23)は、大学内の施設で会議の中継を見守り続けた。

 支配下で指名されることはなかった。当初は、「育成指名ならプロ入りしない」という意向を表明していたが、「最後まで(育成指名を)見てから考えたい」と、再び中継に見入った。

 会議が始まって3時間以上がたった午後8時過ぎ。

 ようやく名前が呼ばれると、ほっとしたような表情を見せた。

 「評価していただいたのはうれしかった。指名を受けることを目標にしていたので」

 ソフトバンクは京大の近田怜王(れお)監督(32)が、兵庫・報徳学園高3年だった2008年秋のドラフトで3位指名を受けた球団だ。

 「育成能力が高い。彼はまだ完成形じゃなく、伸びしろがたっぷりなので合っている」

 近田監督はそう話した。

 水口本人は、指名後の会見で入団するかどうかは、「五分五分」だと言った。

 「これからしっかりと考え、自分なりの結論を出したい」

 身長194センチの水口は最速152キロを誇る右腕だ。

 プロ野球選手になれば、京大では14年秋のドラフトでロッテから2位指名を受けた田中英祐投手(すでに退団)以来、2人目となる。(高橋健人)

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