BTS兵役へ 決断の背景は? 松谷創一郎さんが読み解く

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聞き手・定塚遼

 世界中から注目を集めた釜山でのコンサートが終わってわずか2日後のタイミングでの、突然の発表だった。韓国の7人組アイドルグループ・BTS(防弾少年団)のメンバーが、兵役の手続きを順次始めることが所属事務所を通じて17日に発表された。

 最年長のJINさんの兵役が迫り、五輪のメダリストや世界的なコンクールの入賞者などに与えられる、兵役についての特例措置をBTSに適用するかどうかを巡り、韓国世論が二分されていた。K―POP文化に詳しいジャーナリストの松谷創一郎さんに、BTSの決断の背景や未来を読み解いてもらった。

 ――メンバー全員が順次兵役につくことが発表されました。グループの活動再開の時期については「2025年を希望しているが、現時点では正確な時期を特定することは難しい」としています。BTSの決断をどう見ますか?

 「希望を『2025年』と明示しているということは、この3年以内でメンバー全員の兵役を終わらせようということですよね。まだすぐに兵役に行かなくてもよい年少のメンバーも含めて、全員が近い時期に入隊することで、活動休止の期間を短くし、グループへのダメージを軽減することを狙ったのだろうと思います」

 ――BTSが個人活動を本格化させるという発表があった今年6月以降、兵役の特例措置を巡る議論が進んでいました。

過去にも兵役についた人気グループが その後は?

記事の後半では、過去に兵役についた東方神起やBIGBANG、SUPER JUNIORなどの事例を振り返りながら、BTSや後続のSEVENTEENの未来を考えます。また、兵役に行くという決定が「ひっくり返る可能性もゼロではない」と語ります。

 「BTSの兵役を巡る議論が…

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