第7回BTS公演、1回1千億円超とも 水際緩和の韓国「万博と経済」期待

有料記事BTS第2章 語られた素顔

釜山=鈴木拓也 ソウル=稲田清英
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 10月から新型コロナ禍の水際対策を撤廃した韓国に、さっそく海外からの人波が押し寄せた。誘因は、15日の夕方から南部の港町・釜山市で開かれる7人組アイドルグループ「BTS」の無料コンサート。韓国政府は、万博誘致や観光業の復活の「起爆剤」としての期待を寄せる。

 「この機会に釜山の魅力を伝えてリピーターを増やすために、採算は度外視した」

 海辺の海雲台(ヘウンデ)にあるリゾートホテル「パラダイスホテル釜山」で広報を担当する李東暎さん(44)はこう話す。

 コンサートの人出を当て込み、BTSをテーマにデザインしたプレゼントやバスアメニティーがついた記念の宿泊プランを企画。ホテル内も、BTSのシンボルカラーの紫色で装飾し、前夜イベントやファン同士の交流スペースも設けた。

 15日前後は早々に予約で埋まった。7割は外国からの宿泊客でその半数近くが日本人という。無料開放した野外ガーデンでの「前夜祭」には、約2千人が訪れた。李さんは「当初は有料を考えたが、多くの方々が楽しめる祭りの場所を提供することにした」と話す。

「ビザ無し」 訪韓の日本人が前年の12倍に

 今回のコンサートは、新型コロナ禍に苦しんできた釜山の観光業界にとって復調の起爆剤になり得る。

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 公演の日程が発表された8月…

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